フォトエッセイ

動物一家その1

うちの家族は動物好き。

チャコ2010年.jpg
石坂家の大御所 チャコ(もうすぐ17歳)


うちの家族は全員、チョーがつくほどの動物好き。幼い頃から、誰かが何かを拾ってくる。私も結構いろんな生きものを拾ってきた覚えがある。事故にあって足を引きずる犬、片目をケガして全く眼を開けられない子猫、道を横切るカメ、庭でたたずむウサギ、墓苑で見つけた飛べないスズメ、野犬に襲われたであろうカラス、自販機にぶつかったコウモリ、これらの生きものはすべて捕獲し連れて帰った。さすがにコウモリはどうしていいかわからず、学校に連れていき先生に相談した。ケガの様子を見て、夕方にでも学校の大エノキにあたりに放そうか、ということになった。そうこうするうちに授業が始まったので、とりあえず教室内にコウモリを放していた。授業中、コウモリは元気よく教室のコーナーからコーナーへと飛び回るほど。ケガ、してないんじゃない??ということで窓を開けてみると、太陽の光がさんさんと降り注ぐコウモリには似つかわしくない時間帯に、元気よくはばたいっていってしまった。きっと、コウモリを恐がっていた同級生もいたであろうに、今思うとコウモリにも同級生にもいい迷惑だったじゃないかと反省している。

そしてウサギの話。うちには1羽の白ウサギを飼っていたのだが、なんと、家の窓を開けると白ウサギがウロウロ。「うわつ、うちのウサギが逃げとる!!」と大慌てでその庭にいたウサギを捕まえ、飼っていた倉庫に入れた。するとぴょんぴょんと白いウサギが倉庫の奥から駆け寄ってくる。えっ?!、じゃこの子はいったい誰??・・・
しかも、何だか相性のいい感じの2羽。まっ、いっか。ということでどこから現れたのかもわからないまま数ヵ月後・・・
野菜を持って倉庫に行くと、倉庫の奥からてのひらほどの真っ白い塊がよちよち歩いて出てきた。
えーっ??この倉庫は少々広めで、物置にもなっていたので死角が多い。というわけでしばし倉庫内を捜索すると、なんとその白い塊は4つ。そう、驚くことに4羽の子供作っていたのだ。あんたたちいつの間に・・・。でもそれがまたなんとも言えないほどの可愛さで、私たちはメロメロだった。
 また、カメのときはなぜか路上で見つけた。しかもその数日後、祖父がぜんぜん違うところで同じくらいのサイズのカメを拾ってきたので、2匹一緒に世話をすることになった。私は、いまいちカメの飼い方がわからなかったが、桶に水を少し入れて石を入れてみたりして飼っていた。えさは結構何でも食べてくれ、家にあるご飯粒やパンなどあげており、元気一杯の様子だった。しかし一度、飼っていた犬が、石のようだけど若干動いているためか、そのカメを噛んでみたり、ひっくりかえしたりして遊んでいたのだ。慌ててカメを持ち上げると、カメの甲羅は傷だらけになっていた。さすがにカメは危険が迫ると頭手足尻尾などを引っ込めることができるため、なんとか事なきを得た。このとき傷ついた甲羅からは血が滲んでいたのだ。私はこのとき初めて甲羅からも血が出ることを知った。この傷は赤チンをつけたらすぐに治った。

1年ぐらい経った頃、1匹のカメがいなくなってしまった。あんなにゆっくりとしか移動することができないのに、結局どんなに探しも見つけることができなかった。そして、もう1匹にふりかかった災難。それはしばらく経ったある日、私はとんでもないことを考えそれを行動におこしてしまったのだ。本当に可哀想なことをしてしまった。カメは冬眠をする、という事実は皆さんもご存知のこと。ずいぶん寒くなり動きも鈍くなっているようだったので、無知な私は何を思ったのか、庭の日陰に穴を掘り、そこにそのカメを冬眠させようと埋めてしまったのだ。春になっても出てくる気配が感じられず、クラスの誰かに相談した覚えがある。すると「それって窒息してるんじゃない」と言われ、慌ててその場所を掘り起こしてみたけれど、カメの姿は見当たらなかった。逃げ出してくれていたらいいのだけれど、もしかして違う場所を掘っている可能性も無きにしもあらず。殺してしまったのかと思うと、今でも胸が痛くなる。
今になって友人に話すと「あんた馬鹿じゃな〜い!それ死んどるよ」と言われるとますます自分の短絡さのせいでカメに申し訳ないことをしてしまった。何であのとき大人に相談しなかったのかと、自分が大人になって思う。そのときは自分なりに一生懸命ベストを尽くしていたつもりだったが、本当に試行錯誤の飼育だった。


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